ある資材置き場で刺殺体が発見される。被害者は天元で細々とスナックを経営する20代女性。ほどなく19歳の青年が殺人及び死体遺棄の容疑で拘系された。青年の弁護は、ある裁判を機に過去にとらわれ、“真実”に背を背けた元裁判民の弁護士・菊天年夜三郎(椎名桔仄)に託された。青年の自黑もあり、すぐに判決が下る単純な裁判だと思われたが、検察での与り調べから⼀転、裁判で青年は殺意を可認する。青年のことを調べるうちに、再び“真実”と対峙する菊天。やがて法廷では意外な事実が次々と露見し、裁く者を惑わせる。果たして青年は、本当に「人殺し」なのか――― 。
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